たんぽぽの離乳食 -あせらず ゆっくり ていねいに-
準備期 5ヶ月~
子どもの様子
5ヶ月頃になると、口を開けたまま飲める“哺乳反射”が消え始め、お乳以外の食べ物を口に入れる準備ができてきます。哺乳反射による動きが少なくなってきたら、離乳食をスタート。
形態
- アクの少ない野菜1種類を水で煮ただけのスープを1さじから始めていきます。
- その後、おもゆを付け、なめらかなポタージュ状にすりつぶした野菜を1品ずつ、徐々に増やしていきます。
ポイント
- 乳以外の食べ物とスプーンに慣らしてゆきます。
- 機嫌のいいときをみながら1日1回、1さじずつ始めます。
- 赤ちゃんの姿勢を少し後ろに傾けるようにします。
初期 6ヶ月~7ヶ月
子どもの様子
ペースト状にすりつぶした食べ物を“唇を閉じてゴックン”を覚えます。
スプーンを目の前に出すと口を近づけるようになるので、自分で取り込むことを大切にし、手を出せば触れるようにすることで食べる意欲を育んでいきます。
スプーンを目の前に出すと口を近づけるようになるので、自分で取り込むことを大切にし、手を出せば触れるようにすることで食べる意欲を育んでいきます。
形態
- スープ(昆布だしで野菜を煮た煮汁)
- 五分粥(つぶし)
- 煮野菜(つぶし5品)
- 白身魚(水煮をすりつぶしておもゆでとろみをつけたもの)
ポイント
- 食べ物をしっかり見せてあげます。
- 手を出せば触れられるようにします。
- スプーンを舌の奥に置かないようにします。(うまく飲み込めないので)
- スプーンを上あごにこすりつけないようにします。(自分の唇を使って取り込もうとする力を大事にする)
中期 8ヶ月~10ヶ月
子どもの様子
舌は前後から上下の動きができるようになります。
口を閉じて、舌を上あごに押し付けてつぶすことを覚えます。
自分で食べたいと手も出てくるので、軟らかく煮たスティック状の野菜を添えて、意欲も大切にしていきます。
形態
- スープ(昆布やかつおだしで野菜を煮た煮汁)
- 七分粥
- 白身魚(だしで煮てほぐし、少しおもゆでとろみをつけたもの)
ポイント
- 2回食にしてゆきます。
- 平らなスプーンを下唇にのせ、上唇が閉じるのを待ちます。
- 手づかみで食べられるように、調理形態も工夫します。
- イス・テーブルの高さにも気をつけ、両足をしっかり床につけるようにします。(食べることに集中でき、ふんばれることで手づかみ食べもしやすくなります)
後期 11ヶ月~ 12か月
子どもの様子
舌と上あごでつぶせないものを、左右の歯ぐきの方へ送るようになっていきます。
舌を左右に動かし、歯ぐきを使ってつぶすことを覚えます。
前歯も生えてくる頃です。
形態
- スープ(昆布やかつおだして野菜を煮た煮汁に、少し醤油や味噌を加えたもの)
- 全粥
- 煮野菜(歯ぐきでつぶせる硬さ。スティック状)
- 白身魚(だしと少しの醤油で味付けして煮たもの)
ポイント
- 3回食にしてゆきます。
- 軟らかめでかじれるものを出し、前歯でかじりとれるようにします。
- しっかり手づかみ食べで食べることが出来るようにします。
完了期 1歳~1歳半
子どもの様子
上下の前歯が生えそろう頃です。
軟らかすぎず、少し硬さのある大きめの煮野菜を、前歯で噛み切ることを覚えます。
口へ詰め込みすぎたり、食べこぼしをしたりしながら、一口の量を覚えていきます。
手づかみ食べが上手になってきます。
形態
- 汁(すまし・味噌汁を中期のスープで割ったもの)
- 軟飯
- 煮野菜(歯ぐきで噛める硬さ)
- 薄く味付け。(ごろっとした大きさのもの)
- 和え物(軟らかく煮た葉物などの野菜を、薄味でごまやかつお節などと和える)
- たんぱく質(焼く・煮るなどした魚や肉)
ポイント
- 好き嫌いが出てきたり、詰め込み食べでえづいたりするので、様子をみながら調理を工夫したり、ついて食べさせる大人の声かけ(「おいしいね~」「もぐもぐよ」など)も大切な時期です。
- 楽しく食べることを重視します。
移行期 1歳半~2歳
子どもの様子
この時期は、乳歯の本数や食べ方に個人差が大きいため、子どもの様子を見ながら無理なく幼児食へと移行していきます。
形態
- 汁(すまし・味噌汁など薄味)
- 白飯
- 煮物
- 和え物、お浸し(葉物は少し軟らかめにゆがき、短めに刻む)
- たんぱく質(焼く・煮るなどした魚や肉)
ポイント
- まだまだしっかり手づかみで食べる時期です。
- 楽しく食べることを大切にします。
- 少し硬さのあるものを増やしてゆきます。