誇り高き4歳児
- 自分の思いが仲間に伝わった時、仲間に認められた時、心から満足します。
- 自分の気持ちをコントロールしようとする自制心が芽生え、「大きくなりたい自分」と「うまくできない自分」とが葛藤し、大きくなりたい自分を選んで、自信をつけ、誇りにしてゆきます。
- 体力がつき、身体もたくましくなり、仲間と共に集団であそび、やりたい・知りたい思いを満足させて動ききる生活が楽しくなってきます。
仲間と遊びきって自制心を育てる
身体の動きをことばで考え、身体と対話しながら調節し、身体をコントロールする力をつけ、自制心が育ってきます。
ルールのある遊びが好きで、ルールを理解し、互いに声をかけあいながら楽しむようになります。夢中になるとトラブルもおこり、思い通りにいかず、輪からはずれたりもしますが、やっぱりみんなと遊びたいと帰ってきます。このように仲間や大人と夢中になって遊び、ことばの力で、自分をコントロールしながら仲間と共にイメージ豊かに遊ぶ生活を楽しむことが出来るようになります。
大人の力をかりて仲間の中で自分にきづく
思いがぶつかりあう時、まだ大人の援助が必要です。一緒になって話し合い、ルールを決め、トラブルを解消して、前向きに取り組んでいくことが求められます。
ケンカも一対一から、集団となり、いじめの様にみえるケンカもするので、良い事悪い事の価値観を大人(保育士や保護者)はしっかり伝えることが大切です。
走ったり、探検するなど、これまでつけてきた力を出し切る散歩を好み、急な崖のぼりや崖すべりを楽しみ、怖がる子には、こつをていねいに教えたり、その子が出来るようになると自分のことのように喜ぶことが出来ます。
このような体験や話し合いを繰り返し、大人や仲間に励まされ、認められながら、苦手な事から逃げる自分と頑張る自分など、いろんな自分を集団の中で知り、葛藤しながら仲間と一緒に育ちあうようになります。
年長へのあこがれを溜めこみ成長への意欲を育てる
精神的に育ち、人やものへのあこがれも大きく膨らむので、絵本は、あこがれの心が育つものを選ぶことが大切です。勢いや力強さ、しなやかさなど年長さんの姿にあこがれをふくらませ、自分たちが年長になるのを心待ちにするようになります。