花開く年長児
- 憧れの年長児としての自覚と期待に満ち、年長の姿を自分に重ね、挑戦できる喜びを胸に、新しい課題に自ら向かっていくようになります。
- ひとつひとつやりきる事で、達成感や充実感をたっぷり味わい、仲間と一緒にやり遂げる喜びと連帯感を我が物にします。
自らが育つ事を喜び、仲間の育ちも喜び合える
物事の過程を振り返り、新しい課題も「今はできないけれど、頑張ったらできるようになる」と自分で思え、やってみようとします。そして、できるようになっていく達成感や充実感を味わい、自らが育つ喜びをため込んでゆきます。
そうして出来るようになった自分に自信と誇りをもち、自らひたむきに挑むようになります。
また、自分の事だけでなく、友達の思いや状況を考え、励まし合い、教え合い、要求し合う生活をいっぱい経験して、一緒にやりきっていく喜びを共にし、育ち合うようになります。
年長のリズム
年長になると、ポルカ・フォローステップ・マズルカなどの新しいステップや、竹登り・跳び箱・蝶など、手先・足先を意識し、全身で表現するものや、集中してやりきるものに取り組み、ひとつひとつ「できるようになりたい」と挑戦し、ものにし、自信をつけてゆきます。
また、空間を考えながら、4拍子・3拍子で歩いたり、2人・4人・8人と人数が増えたり、2人で気持ちを合わせたり、相手の動きに自分を合わせるリズムなども楽しむようになります。
よく見、よく聴き、よく考え、友達の事も考え、自分をコントロールし、集中力もつけていくようになります。
話し合い、生活をつくる ~雑巾がけ~
毎朝・夕ホールの雑巾がけをして、足腰を鍛え安定した身体を育てています。
手を開き、前を見て、腕をしっかり伸ばして足指で蹴って真っ直ぐに進む。斜めに拭く、なかなかやろうとしないなどの子がいると、みんなで話し合い、知恵を出し合って、一緒にやるように働きかけることが出来るようになります。
それが守れないと、どうしたら守れるかを考え、応援したり援助も出来るようになります。このように、自分たちでルールをつくって守るという「自分たちで生活をつくっていく」ことが、年長としての喜びであり、誇りにもなってゆきます。
豊かな文化をたっぷり味わう
年長の後半の絵本は、生きていく上で大切な人間の本当の優しさ、困難に立ち向かう勇気を与えるもの、励まし合って生きる喜びを教えるもの、悲しい結末で終わるものなども選ぶ。
また、長時間集中して見られる演劇、映画、語り聞かせなど、本物の伝統文化に触れる機会を増やす。
子ども達は心動かされ、思いを絵に描き、水彩絵の具を使ってより鮮明に表現する。みんなで思いを共有して1つのものを創りあげる壁画など共同制作にも取り組む。
交流保育と合宿
年間を通して、他園との交流保育や合宿保育に取り組んでいます。新しい仲間や大人と出会い、一緒にリズムをしたり、大自然の中で遊んだり、生活を共にし、一園では体験できない大集団でのダイナミックで楽しい経験をし、広い世界に自分を適応させ受け入れてゆきます。
回数を重ねるごとに親から離れての自立した生活力が身についき、いろいろな友だちを知り、認めていく。また、どんな場所でも、どんな人の前でもありのままの自分を出せる力、信頼できる大人集団の中で人への信頼感も育ちます。
こうした保育のためには、保護者の深い理解と協力が大切で、子ども達を応援し、成長を共に喜び、食事当番や合宿の準備など保育を支えてもらっています。また、他園の職員集団とも協力しながら、見守られて成長しています。
こうした保育のためには、保護者の深い理解と協力が大切で、子ども達を応援し、成長を共に喜び、食事当番や合宿の準備など保育を支えてもらっています。また、他園の職員集団とも協力しながら、見守られて成長しています。